はじめに:師匠からの問い
「もし、自分の大切な人が片麻痺になったら、どうする?」
昔、師匠と講習会の帰り道の車の中、そんな話を何回もしてきたことを思い出しました。
その瞬間、私は“職業としてのリハビリ”から、“人としてのリハビリ”に向き合う覚悟を決めたのを覚えています。
結論:リハビリは24時間365日、そして長期計画で考える
リハビリとは、病院の中だけで完結するものではありません。
「退院後はステージを変えたリハビリの始まり」です。
身体が回復していくスピード、生活の再構築、家族の支援体制──
それらすべてを長期的に、24時間365日の視点で設計することが、本当の「回復への道」です。
回復期リハビリ病院でできること・できないこと
多くの方がまず「回復期リハビリテーション病院」に入院します。
ここでは、医学的に根拠のあるリハビリが提供され、日々の訓練が行われます。
しかし、現場を見てきた立場から言えば、
入院中のリハビリは“病院での時間”に限られたものです。
目的も「家に帰ること」になってきます。
そのためにトイレの自立や、装具を使ってでも歩くこと必要になってきます。
もっと言ってしまえば、例えば片麻痺の方が麻痺側を使わなくても生活が自立できることが大事だったりもします。
焦点が「生活の自立」になると、その内容である「機能改善」がどうしても優先順位が下がることも当然ある時期だと感じています。
退院後の鍵は「生活環境×機能改善」
退院後、多くの人が「リハビリが終わった」と感じてしまいます。
しかし、ここでこそ最も大切なのが生活の整え方です。
なぜ私がそう思うのか?
こんな方の声が多いです。
「退院後、リハビリの量が減って痛みが増えた」
「退院してから身体がカタくなってきた」
「退院してから体重が増えた」
私は
リハビリの時間だけがリハビリだと思っていません。
- 睡眠リズムの確立(起床・就寝時間の一貫性)
- 生活動作の癖の修正&環境調整
- 自主トレ環境の見直し
この“生活リハビリ”が、脳と身体の可塑性(機能改善)を高めます。
つまり、リハビリの効果を最大化するのは、リハビリの時間だけではないのです。
「もし、自分の大切な人が片麻痺になったら、どうする?」
退院後は、まず生活環境や生活習慣を再設計することからします。
どうなりたいのか?何がNGなのか?
あるべき姿を一緒に考えることから始めます。
介護保険と保険外リハビリの併用が理想
介護保険リハには限界があります。
週2回・1回40分などの制限の中では、「もっと良くなりたい」という意欲に十分応えられません。
私たちは、普段の生活の中で同じ動作を何十回も繰り返しています。
だからこそ、介護保険+保険外リハの併用が重要です。
保険外リハでは、時間・内容・頻度を柔軟に設定でき、
「機能の再構築」や「実生活動作」に焦点を当てることが可能です。
「もし、自分の大切な人が片麻痺になったら、どうする?」
介護保険が対象であれば利用させていただき、+で保険外リハビリを利用する。
しかし、経済的な負担も大きいのが実際。
まずはお試しで相性をみて、あとは単発など柔軟に対応できるか?その後のフォローはどうなのか?など利用しやすさを検討したいと思います。
でも、1番の理想は凄腕の先生にみてほしいので、定期的に関東や関西に通います。
私が11年の現場で気づいたこと
私はこれまで、保険外リハビリを11年、そのうち名古屋での通所リハ7年を経験してきました。
その中で痛感したのは、
多くの通所型リハは「施設の中」レベルで止まっているということ。
リハビリは本来、“機能を再設計する”もの。
単に動かすだけでなく、「どうすれば使えるようになるか」を根本的に導く必要があります。
Totonoeでは、この“機能設計”の考え方をベースに、
普段の生活動作・習慣・生活リズムなどの管理をトータルで整えます。
「もし、自分の大切な人が片麻痺になったら、どうする?」
こればっかりは経験したので、私の家族がそうなればします。
通所だけでは効率的ではないと気づいたので、自宅環境や生活までみてもらえるようなことをしたいです。
Totonoe-整-が目指すリハビリの形
Totonoeが提供するのは、“実用的で持続可能なリハビリ”です。
何より私の大切な人がリハビリを受けるなら?
こんなサービスがあったらいいのに。という想いと経験が土台です。
- 現場経験年数の高いリハ専門職が担当
- 評価→設計→実践→検証のPDCA型リハビリ
- 自宅環境・生活動線を活かした動作練習
- 生活の整え方も含む統合的支援
- 保険外ならではの柔軟な対応(回数・時間・目標設定)
Totonoeのリハは、ただ“動きを取り戻す”のではなく、
「機能の意味を取り戻す」リハビリです。
Totonoeの想い:機能で整える、人生を取り戻す
「もし、自分の大切な人が片麻痺になったら、どうする?」
私は全力で、「その人の24時間を設計する」ことから始めます。
それが、リハビリを生業とする者としての誇りであり、
Totonoeが存在する理由です。
まとめ|“機能で整える”という新しい選択
- リハビリは24時間365日の設計が必要
- 回復期退院後:リハビリのステージが変わる
- リハビリ以外の時間が成果へのコミット力を左右する
- 保険との併用+凄腕先生に定期的にみてもらう
- Totonoeは機能をデザインし、生活に落とし込む


