自費・保険外リハビリの選び方|病院・介護保険との違いと失敗しない判断基準|愛知・三重・岐阜の訪問自費リハ

Totonoe通信
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石垣貴康|作業療法士/Totonoe代表
病院で良くなっていたのに、自宅に戻るとまた動きにくくなる──そんな“リハビリの壁”に直面する方を多く出会ってきました。原因は努力不足ではなく、生活環境・習慣・動作のクセ・生活リズムです。私は「機能は生活からつくられる」という視点で、寝たきり・片麻痺・脊髄損傷・神経難病など重度の方へ、生活24時間を整える訪問パーソナルリハビリを提供しています。
「もう良くならない」と感じても、まだ方法は残っている可能性があります。一緒に、“もう一度動ける人生”を取り戻しましょう。

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「このまま病院のリハビリだけで大丈夫なのだろうか」

「もっと良くなる方法があるのではないか」

「自費リハビリってよく聞くけど、正直よく分からない」

「今の自費リハでいいのかな」

こうした不安や疑問から、
自費リハビリ・保険外リハビリ を検索して、この記事に辿り着いた方も多いと思います。

結論から言うと、
自費リハビリは“正しく選べば”非常に有効ですが、選び方を間違えると大きな後悔につながります。

この記事では、

  • 自費リハビリとは何か
  • 病院リハビリ・介護保険リハビリとの違い
  • 現場を10年以上見てきた立場からの「危険な事業所の特徴」
  • 後悔しない自費リハビリの選び方

を、医療職の視点で、できるだけ分かりやすく解説 します。

そもそも「自費リハビリ・保険外リハビリ」とは?

自費リハビリとは、
医療保険・介護保険を使わず、全額自己負担で受けるリハビリ のことです。

なぜ自費リハビリが広がったのか?

背景には、明確な社会的理由があります。

  • 医療保険リハビリには 期限・回数・単位の制限 がある
  • 介護保険リハビリも 制度内でできることが決まっている
  • 若年発症(脳卒中・外傷・難病など)が増え
    「まだ人生が長い人」が制度からこぼれ落ちている

つまり、
「リハビリが必要なのに、制度上これ以上できない人」が増えた ことが、自費リハビリ普及の最大の理由です。

自費リハビリは、
そうした 制度の隙間で困っている人の受け皿 として生まれました。

病院のリハビリとの違い|一番の違いは「目的」

病院リハビリと自費リハビリは、
技術以前に 目的がまったく違います。

病院リハビリの目的

病院のリハビリは、医療行為です。

  • 急性期・回復期・維持期という医療フェーズ
  • 目的は 退院・在宅復帰・安全な生活への移行
  • 医師の指示のもと、医療として提供される

ここでは
「日常生活を最低限、安全に送れること」
が重視されます。

自費リハビリの目的

一方で自費リハビリは、
事業所ごとに違いはありますが、基本は“機能改善”が目的 です。

  • 歩き方を変えたい
  • 動作の質を上げたい
  • 痛みや疲労を減らしたい
  • 仕事・趣味・育児・社会復帰を目指したい

重要なのは、
医療で使われる「回復」という言葉は使えない という点です。

自費リハビリは
「治す」ではなく
「機能を再設計し、生活を改善していく」領域 になります。

介護保険リハビリとの違い|「制度」と「自由度」

介護保険リハビリの特徴

介護保険リハビリは、
制度の中で“生活を維持する”ためのリハビリ です。

  • 時間・頻度・内容が制度で決められている
  • 生活支援・見守りの要素が強い
  • 利用しやすい反面、自由度は低い

悪いものではありません。
ただし、
「もっと良くなりたい」「変えたい」人には物足りない ケースが多いのも事実です。

自費リハビリの特徴

自費リハビリは、

  • 時間・頻度・内容に制限がない
  • 評価・介入・生活指導を自由に設計できる
  • その分、質の差が非常に大きい

つまり、
自由度が高い=選び方を間違えると危険
という側面も持っています。

本題:自費リハ・保険外リハビリの選び方

ここからが最も大切な部分です。

名古屋で先駆者として経験してきた結果です。

① 従業員の入れ替わりが激しい事業所は要注意

これは、現場を見てきた立場から はっきり言えます。

  • 担当者が頻繁に変わる
  • セラピストの離職がある
  • スタッフ紹介が曖昧

こうした事業所は、
評価・方針・引き継ぎが不十分になりやすい

リハビリは
「人 × 継続 × 観察」
が本質です。

人が定着しない場所で、
長期的な改善設計は成立しません。

② 返金制度が一切ないところは慎重に

以前も触れましたが、
返金制度がまったくない事業所は注意が必要 です。

  • 体に合わなかった
  • 方針が合わなかった
  • 継続が難しくなった

こうしたケースは、誰にでも起こり得ます。

それにも関わらず
「返金不可」「契約後は一切対応しない」
という姿勢は、
利用者目線ではありません。

③ 予約が極端に取りづらいのはリスク

「人気がある=良い事業所」と思われがちですが、
予約が取れない状態が常態化しているのは問題 です。

  • 継続性が担保できない
  • 体調変化への即応ができない
  • 生活リズムに合わせられない

リハビリは
生活の中に組み込めて初めて意味を持ちます。

④ 高額チケット制度しか選択肢がないところ

  • 数十万円単位の一括チケット
  • 途中解約不可
  • 細かいプラン調整ができない

これも慎重になるべきポイントです。

もちろん、
一定期間集中的に取り組む設計自体は否定しません。

ただし、
選択肢がそれしかない 事業所は、
利用者の状況変化に対応できない可能性があります。

⑤ 口だけ・言語化できないところは避ける

  • 「任せてください」しか言わない
  • 評価や方針の説明が曖昧
  • 何をどう改善するのか説明できない

これは論外です。

良い自費リハビリは、
評価 → 仮説 → 介入 → 生活への落とし込み
を言語化できます。

体験は必須|1回で「何も感じない」はNG

自費リハビリを選ぶ上で、
体験は必須 です。

そして、
体験で 何も感じなかった場合は、選ばなくていい

  • 身体の変化
  • 考え方の変化
  • 生活へのヒント

これらが一切ない体験は、
今後も同じです。

相性・通いやすさ・アフターフォローを見る

  • セラピストと話しやすいか
  • 無理なく通える距離・頻度か
  • 卒業後も定期的に状態を見てくれるか

リハビリは
「その場だけ」では終わりません。

生活にどう落とし込むか、
継続してどう支えるか、
そこまで設計されているかが重要です。

まとめ|自費リハビリは「選び方」で未来が変わる

自費リハビリは、
魔法でも、万能でもありません。

ゴッドハンドなんていません。

しかし、
正しく選び、正しく使えば、人生を前に進める選択肢 になります。

  • 制度の限界で困っている
  • もっと良くなりたい
  • 生活を変えたい

そう思ったとき、
この記事が 冷静な判断材料 になれば幸いです。

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石垣貴康|作業療法士/Totonoe代表
病院で良くなっていたのに、自宅に戻るとまた動きにくくなる──そんな“リハビリの壁”に直面する方を多く出会ってきました。原因は努力不足ではなく、生活環境・習慣・動作のクセ・生活リズムです。私は「機能は生活からつくられる」という視点で、寝たきり・片麻痺・脊髄損傷・神経難病など重度の方へ、生活24時間を整える訪問パーソナルリハビリを提供しています。
「もう良くならない」と感じても、まだ方法は残っている可能性があります。一緒に、“もう一度動ける人生”を取り戻しましょう。

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