【リハビリ難民へ】寝たきり・重度でも“改善できる環境”生活のつくり方|脳梗塞・脊髄損傷・神経難病の方へ

Totonoe通信

はじめに

「もう良くならない」と言われたその先があります。

  • リハビリを続けているのに、手応えがない
  • 退院後、動きづらさがどんどん増えていく
  • 通所しても、その場での変化だけで終わる
  • 寝たきりのまま、身体が固くなるばかり
  • 病院から“現状維持できれば十分”と言われた
  • 本当はまだ、自分の人生を取り戻したい

もし、ひとつでも当てはまるなら──
あなたはリハビリ難民かもしれません。

しかし、それはあなたの努力不足でも、年齢のせいでもありません。

むしろ、
あなたの身体にはまだ改善の余白が残っています。

今回は
“寝たきり・重度・要介護・脳梗塞・脊髄損傷・神経難病”
どの状態でも共通する
「改善が動き出す生活のつくり方」 をわかりやすくお伝えします。

「リハビリ難民」とは何か?

簡単に言えば、

本来は改善できる機能を取りこぼしている状態。

重度の方ほど、
改善のチャンスは本当はまだ残っているのに、

  • 制度の制限
  • 通所の限界
  • 時間の短さ
  • 生活とのズレ
  • 環境とのギャップ
  • 脳の学習が定着しにくい状態

これらが複雑に重なり、
“良くならないように見えてしまう”のです。

あなた自身の問題ではありません。

リハビリ難民が抱える“見えない苦しさ”

  • 「動きたいのに身体がついてこない」
  • 「リハビリではできるのに、家でできない」
  • 「寝たきりで身体がどんどん固まっていく」
  • 「家族に迷惑をかけてしまう不安」
  • 「もう一度、自分の人生を取り戻したい」

人生まだまだこれからの方なら、なおさら
“まだ諦めたくない理由”がたくさんあるはずです。

その気持ちは、間違っていません。

結論:

改善が止まる理由は“生活にある”。

そして、生活が変われば、改善は再び動き出す。

筋力や関節の可動域だけが“機能”ではありません。

  • 姿勢
  • 環境
  • 生活習慣
  • 脳の記憶
  • 睡眠
  • 栄養
  • 介助の仕方
  • 日中の過ごし方

これら“生活24時間”が、あなたの身体の状態そのものを作っています。

つまり、
生活 × 環境 × 脳 × 習慣 × リズム を整えれば、
今の状態からもう一歩、確実に変化できます。

寝たきり・重度の方にまず知ってほしい

「寝たきりで起こる問題」と「解決の方法」

寝たきりの状態は、ただ動けないだけではありません。

身体は “動けないことに適応する” ため、
以下のような問題が一気に進んでいきます。

ひとつずつ、医学的にわかりやすく解説します。

① 活動量の低下 → 廃用、身体が固くなる、認知機能低下

● 起こる問題

  • 筋力低下
  • 関節拘縮(身体がカタくなる)
  • 血流不足
  • 免疫力低下
  • 認知機能の低下
  • 呼吸・嚥下機能の低下
  • 全身のだるさ

身体は「必要のない機能は省エネ化する」という仕組みがあります。

  • 使わない筋肉は数日で弱くなる
  • 動かさない関節は1週間で可動域が減る
  • 刺激の少ない脳は働きが鈍くなる

つまり、寝たきりは
身体が“使わない方向に最適化される”状態。

● 解決策

リハビリ以外の時間に“動ける仕組み”を作ること。

  • 小さな動作を増やす
  • ベッド上での活動を増やす
  • 姿勢の調整で動きを引き出す

活動量=外出だけではありません。
生活の中に“小さな動作”を増やすことが改善の入口です。

② 姿勢・ポジショニング → 重力に適応し、身体がゆがみやすくなる

● 起こる問題

  • 呼吸が浅くなる
  • 内臓の動きが低下
  • 体幹の傾き
  • 腰や肩の痛み
  • 褥瘡(床ずれ)
  • 寝返り困難

長時間同じ姿勢は、重力の影響で
身体が縮み、固まり、歪んだまま固定されます。

● 解決策

ポジショニング=治療。

  • 枕の高さ
  • 足の位置
  • 体幹角度
  • マットレスの硬さ
  • 身体の接地面

これらを整えると、

  • 呼吸が深くなる
  • 寝返りがしやすくなる
  • 痛みの減少
  • 代謝向上

寝たきりの改善で最も重要な“初期介入”です。

③ 生活リズムの乱れ → 意欲低下・夜間不眠・体内時計の崩れ

● 起こる問題

  • 昼夜逆転
  • 夜眠れない
  • 昼間ぼんやり
  • 意欲低下
  • 認知機能低下

活動量の低下で、体内時計を調整する刺激が減り、
リズムが崩れやすくなります。

特に睡眠は
リハビリで学んだ動作を脳に定着させる時間

睡眠の質が落ちると、
改善効果は半減します。

● 解決策

  • 朝に光を浴びる
  • ベッド上でも座位時間を作る
  • 食事の時間を整える
  • 昼間の小さな活動を増やす

生活リズムが整うと、
体調・意欲・集中力が効率的に改善します。

④ 循環低下 → むくみ・疲労・座位耐久の低下

● 起こる問題

  • むくみ
  • だるさ
  • 免疫力低下
  • 疲れやすさ
  • 皮膚トラブル

● 解決策

  • 足のポンピング運動
  • ベッド上での足踏み
  • 関節可動域訓練
  • 息が上がらない程度の運動

循環が改善すると、
身体が“動きやすいモード”になります。

⑤ 栄養不足 → 改善の材料が足りない

● 起こる問題

  • 筋肉がつかない
  • むくみ
  • だるさ
  • 傷が治りにくい
  • 体力がつかない

動かないから食べなくていい、ではありません。

むしろ、
動きたい人ほど「栄養」が必要。

特にタンパク質・水分不足は、
筋肉・皮膚・免疫に大きく影響します。

● 解決策

  • 少量高栄養の工夫
  • タンパク質をしっかり確保
  • 水分摂取
  • 食事時の姿勢調整(嚥下と代謝に直結)

▼まとめ

寝たきりの改善で本当に必要なのは、

リハビリだけではなく、生活の24時間そのものをデザインすること。

  • 姿勢
  • 動作
  • 生活リズム
  • 環境
  • 栄養
  • 脳の学習
  • 小さな活動の積み重ね

リハビリ以前に、これらを少しずつコントロールし、改善しやすい状態・環境を設定しましょう。

あなたの身体は、まだ変われる可能性のある環境に身を置いていますか??

訪問リハという選択肢

外出が難しい方、通所が続かない方、
症状の波が激しい方にとっては、
自宅=最大のリハビリ環境 になります。

自宅でしか気づけない“改善の種”が必ずあります。

東海エリア(愛知・三重・岐阜)の方へ

生活ごと整えるリハビリを希望される方へ、
Totonoe訪問リハビリという選択肢があります。

無理なく、あなたの生活に合わせて、
改善の複利を積み上げる仕組み を一緒に作ります。

多くの重度者が抱える“言葉にならない悩み”

  • 「やりたいのに身体が動かない」
  • 「指は動くのに、使い方がわからない」
  • 「1日中同じ姿勢で、身体が固まっていく」
  • 「外に出られず、やる気も奪われる」
  • 「家族に迷惑をかけている気がする」
  • 「医師に“これ以上は厳しい”と言われた」
  • 「でも本音を言えば、まだ諦めたくない」

20〜60代の方は特に、
“回復したい理由”がたくさんあります。

  • 仕事に戻りたい
  • 家族とまた出かけたい
  • 子どもや孫に迷惑をかけたくない
  • 介護の負担を少しでも減らしたい
  • 自分の人生を、まだ取り戻したい

だからこそ言わせてください。

結論:

あなたの身体は、まだ改善の余白を残しています。

それがどれほど重度でも、寝たきりでも、神経難病でも。

なぜなら……

■ 人間の身体は“環境と生活”で変わる

筋力だけでなく
脳・生活・習慣・姿勢・環境がすべて「機能=動き」をつくっています。

逆に言えば、
ここを整えると改善はもう一度動き出します

totonoereha

石垣貴康|作業療法士/Totonoe代表
病院で良くなっていたのに、自宅に戻るとまた動きにくくなる──そんな“リハビリの壁”に直面する方を多く出会ってきました。原因は努力不足ではなく、生活環境・習慣・動作のクセ・生活リズムです。私は「機能は生活からつくられる」という視点で、寝たきり・片麻痺・脊髄損傷・神経難病など重度の方へ、生活24時間を整える訪問パーソナルリハビリを提供しています。
「もう良くならない」と感じても、まだ方法は残っている可能性があります。一緒に、“もう一度動ける人生”を取り戻しましょう。

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