■「なぜ、私は変わらないんだろう。」
病院にいた頃、
「これから回復するはず」と言われていた。
退院した頃は、
「まだきっと上を目指せる」と思っていた。
でも今は――
- リハビリしても変化が感じられない
- 日に日に身体が重くなる
- 生活の動作が遠くなっていく
- 気持ちよりも先に体が諦めていく
そして、ふと疑問が浮かぶ。
「もう限界なのかな。」
でもその奥に、
あなたはまだ小さな声を持っている。
「…もう一度だけ、動ける体に戻りたい。」
その声は、消さなくていい。
■ あなたは「できない人」じゃない。
あなたは、今のシステムに合わなかった人だ。
リハビリは本来、
人の暮らしを前進させるためのもの。
しかし現実はこうだ:
| 現実 | 本来あるべき姿 |
|---|---|
| 時間が短いリハビリ | 生活に繋がるリハビリ |
| 制度に合わせる内容 | あなたの身体に合わせた内容 |
| 現状維持の説明 | 改善可能性の検証 |
| 場所が変わるとできない | 生活で反復できる動作 |
今あなたが感じている停滞は、
「能力の限界」ではなく
「方法の限界」。
ここをまず書き換えていい。
■ リハビリは、“筋力を鍛える場所”ではない
誤解されがちですが、リハビリの本質は違う。
✔ リハビリ=脳 × 生活 × 身体の再学習
だから本当に変わるのは、
筋力がついた時ではなく、
👉 身体が“正しい刺激を受け続けた時”。
■ 寝たきりになると、何が起きているのか
医学的にいうと、寝たきりは「停止」ではなく、
👉 身体が悪い方向に学習している状態。
- 座らない → 体幹は座らないために固まる
- 歩かない → 足は歩けない形に変わる
- 使わない → 脳は「使わなくていい」と判断する
身体はあなたに逆らっているのではない。
順応している。
ただし、方向が違うだけ。
■ では何から変えるのか?
結論から言う。
▶ 生活を、あなたが回復できる方向に調整すること
なぜなら、
あなたの身体は“生活環境のコピー”だから。
■ 回復が再び動き出す5つの要素
| 要素 | 変わる理由 | 例 |
|---|---|---|
| ① 姿勢設計 | 重力に対する身体の使い方が変わる | 枕の高さ、座る角度、骨盤位置 |
| ② 環境調整 | 動作を助ける環境は、反復を生む | 手すり・導線・座面高さ |
| ③ 生活刺激 | 生活そのものが訓練になる | 起き上がり動作を毎日反復 |
| ④ リズム・睡眠 | 脳が動作を記憶する時間 | 夜寝られない→翌日動けない |
| ⑤ 栄養と循環 | 身体が“変われる材料”が必要 | タンパク質、水分、嚥下姿勢 |
この5つが揃った時、
身体は再び「変わっていい」と判断する。
それは意思でも気持ちでもなく、生理学。
■ 家族へ
介護は負担ではなく、
回復を支える“設計要素”に変えられます。
- 最低限の動作介助
- 正しい支え方
- 無理のない関わり
家族が“できるだけやらない”ほうが、
本人の身体は動き始めることもある。
「頑張る」のではなく、
方向を変える。
これが本質です。
■ あなたに必要なのは、努力ではない。
必要なのは:
👉 あなたに合った“設計されたリハビリ”。
あなたは、止まったのではなく。
あなたは、置き去りにされた。
だから、方法を変えればいい。
▼ 東海エリア(愛知・三重・岐阜)の方へ
家では変わらない。
通所では続かない。
リハビリの意味がわからなくなる。
そう感じる人ほど、
生活の場でリハビリを再設計する必要があります。
Totonoeは、
そのための選択肢のひとつです。
最後に。
あなたの体は、まだ終わりじゃない。
終わりと決められた方法が、終わっていただけ。
動きたい未来があるなら、
次は方法を変える番です。



