高血圧=塩の取りすぎは嘘?脳卒中リスクを上げる“本当の原因”と生活改善法を専門家が解説

Totonoe通信


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石垣貴康|作業療法士/Totonoe代表
病院で良くなっていたのに、自宅に戻るとまた動きにくくなる──そんな“リハビリの壁”に直面する方を多く出会ってきました。原因は努力不足ではなく、生活環境・習慣・動作のクセ・生活リズムです。私は「機能は生活からつくられる」という視点で、寝たきり・片麻痺・脊髄損傷・神経難病など重度の方へ、生活24時間を整える訪問パーソナルリハビリを提供しています。
「もう良くならない」と感じても、まだ方法は残っている可能性があります。一緒に、“もう一度動ける人生”を取り戻しましょう。

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はじめに:塩の誤解が“脳の再発”を招いている

「努力しているのに、なぜか調子が安定しない」

「良くなる日と悪くなる日の差が大きい」

「退院した後のほうが体が重たい」

「このまま再発するのでは…と怖くなる」。

Totonoe に来られる “リハビリ難民” の方の多くは、こんな不安を抱えています。

そして驚くことに、その裏側には「血圧の乱高下」があります。

血圧が安定しないと、手足の動きが変わり、疲れやすくなり、ふらつき、痛み、倦怠感、集中力低下など…

心身のパフォーマンスが大きく揺れます。

【隠れた原因】
その血圧の乱れを引き起こす「隠れた原因」のひとつが、“塩をめぐる大きな誤解”です。

ネット上では、次のような極端な情報が溢れています。

  • 「塩は毒」
  • 「天然塩なら血圧は上がらない」
  • 「精製塩は体を壊す」
  • 「塩の取りすぎがすべての悪」

しかし、医療専門職として断言できます。
塩は悪者でもなければ、天然塩が万能なわけでもありません。

【本当に問題なのはここ】
血圧を乱しているのは「塩そのもの」ではなく、
「塩 × ミネラルバランス × 睡眠 × 姿勢 × 水分 × ストレス」=“生活の総和”です。

つまり、塩の扱い方を間違えると「脳の病気の再発リスク」が確実に上がる。
しかし、正しく使えば、血圧は安定し、脳を守り、回復スピードすら変わります。

Totonoe の哲学である「生活 × 環境 × 習慣 × 身体機能」は、この血圧の問題に深く関わっています。

なぜ「塩=高血圧」という誤解が広がったのか?

「塩=悪者」というイメージは、戦後の栄養指導と、塩分と血圧の関連を示した大規模研究の影響が大きいと言われています。

しかし近年、科学的には次のような新しい理解が進んでいます。

  • 人によって塩感受性が大きく違う
  • 加工食品のナトリウム過多のほうが問題
  • カリウム不足のほうが血圧を上げやすい
  • 睡眠不足・ストレス・運動不足のほうが影響は大きい

【キーポイント】
塩の“種類”より、
塩の“摂り方”と“生活のデザイン”が血圧に影響することが重要です。

実際、Totonoeをご利用中の方の多くは、塩分を過度に恐れすぎて、次のような状態に陥っています。

  • 塩を控えすぎて筋力低下
  • ミネラル不足で疲れやすい
  • 水分不足で血液がドロドロ
  • 加工食品が多くナトリウム過剰
  • カリウム不足で血圧が上がる
  • 睡眠不足で朝の血圧が急上昇

【結論】
「塩を減らせばいい」では脳は守れません。

精製塩と天然塩:どちらが“脳に良い”のか?

「精製塩は悪」「天然塩なら安心」

そんな極端な二択で語られることが多いテーマですが、実際はもう少し複雑です。

結論から言うと、

  • 天然塩のほうがミネラルバランスは良い
  • 精製塩が絶対悪ではない
  • どちらも摂りすぎれば血圧は上がる
  • 加工食品のナトリウムが最大の問題

天然塩には、カリウム・マグネシウム・カルシウムなどが微量に含まれ、これは確かにメリットです。
しかし、それより大切なのは「生活全体でどうミネラルバランスを整えるか」です。

【エビデンスが示すもの】
脳卒中・心血管疾患の研究では、再発予防に最も寄与するのは、

  • カリウムを十分に摂ること(野菜・果物)
  • 加工食品を減らすこと
  • 水分を適切にとること

と示されています。

つまり、
「塩そのもの」より「塩をめぐる生活デザイン」が脳を守る鍵なのです。

血圧の乱高下は「脳の病気の発症・再発」を招く

ここからが、このブログの中核テーマです。
「塩と血圧」と「脳の発症・再発」が、どうつながっているのか。

脳の病気──とくに脳梗塞・脳出血の再発は、
「血圧の安定性」に強く左右されます。

最新の研究では、

  • 脳梗塞の再発率は、高血圧の管理不良で約3〜5倍
  • 朝の血圧急上昇(モーニングサージ)は脳出血の主要因
  • 睡眠不足は交感神経を上げ、血圧を上げる
  • 水分不足は血流を悪くし、血栓ができやすくなる
  • 加工食品のナトリウム過多は血圧を乱す

【重要】
塩の扱い方は、
「直接」脳の病気の再発とつながっています。

ただし、ここで誤解してはいけないのは、
「塩“だけ”の問題ではない」ということ。

「塩 × 睡眠 × 姿勢 × 水分 × ストレス」
このセットで血圧は動きます。

ここに、Totonoeの機能デザインが強烈に活きます。

血圧が乱れる理由は「塩」だけではない

血圧は、「塩を摂りすぎたから上がる」といった単純な仕組みではありません。

むしろ、血圧を動かしている“本質”は、次のような生活と身体の総合点です。

  • 自律神経(交感・副交感)
  • 水分量
  • 睡眠の質
  • 姿勢・体幹の安定性
  • 呼吸
  • ストレス
  • 活動量・筋力
  • 食事のミネラルバランス

【位置づけ】
塩は、血圧という大きな仕組みの“ひとつの歯車”にすぎません。

それを知らずに「塩を減らせば大丈夫」と信じてしまうと、
逆に血圧が乱れ、脳の病気の再発リスクが高まります。

ここに、リハビリ難民の回復が止まる“見えない壁”があります。

モーニングサージ:脳卒中の最大リスク

医学的に非常に重要なのが、朝の血圧の急上昇──
モーニングサージと呼ばれる現象です。

これは、

  • 起床直後に交感神経が急に高まり
  • 血管が収縮し
  • 血圧が一気に上がる

という状態。

特に脳出血・脳梗塞の方は、この「朝の急上昇」が再発の引き金になりやすいと言われています。

そして驚くことに、この急上昇を招いている習慣の多くが、日常の中に潜んでいます。

  • 水分不足
  • 塩の過不足
  • 睡眠不足
  • 寝返り不足
  • 寝具による呼吸の浅さ
  • 朝のストレス
  • スマホで交感神経を刺激
  • 姿勢の悪さ(特に猫背・頭部前方位)

Totonoe の方の多くは、

「朝が弱い」

「午前中が動きにくい」

という訴えがあります。

これは単に筋力や神経の問題ではなく、
「血圧のリズムが崩れている」サインでもあります。

睡眠不足は「交感神経を暴走」させる

睡眠不足や睡眠の質の低下は、血圧の乱高下に直結します。

理由はシンプルで、
「睡眠不足=交感神経が休まらない=血管がずっと緊張」
という状態が続くからです。

特に……

  • 夜中に何度も目が覚める
  • 寝返りが少ない
  • 睡眠中の呼吸が浅い
  • 寝具が体に合っていない
  • 入眠前にスマホを見ている

これらは全て、翌朝の血圧を跳ね上げる“危険因子”になります。

脳の血管は、急激な圧力変化に弱い。
だからこそ、血圧の“安定性”が命を守ります。

Totonoeが「睡眠 × 機能」を重視する理由は、ここにあります。

水分不足は、脳の血管にとって最大の敵

意外かもしれませんが、脳卒中・脳梗塞の再発リスクで最も軽視されがちなものが「水分不足」です。

水分が足りないと、次のような変化が起こります。

  • 血液粘度が上がる(ドロドロ)
  • 血流が悪くなる
  • ナトリウム濃度が上がる
  • 血栓ができやすくなる
  • 脳への血流が低下し、めまい・ふらつきが出る

リハビリ難民の多くが、

  • 水分摂取量が少ない
  • “のどの渇き”で判断してしまう
  • コーヒー・お茶が多く利尿作用で余計に脱水
  • 食事量が減り、食事からの水分も不足

という状態にあります。

【危険な組み合わせ】
「塩を控えめにして、水分もあまりとらない」という生活は、
脳血管疾患の再発危険度を最大にする組み合わせです。

姿勢と呼吸の悪さも、血圧変動の原因になる

脳卒中後の方だけでなく、リハビリ難民の多くに共通するのが「姿勢機能の乱れ」です。

  • 猫背
  • 頭部前方位
  • 背骨が固い
  • 呼吸が浅い
  • 肋骨が開かない
  • 反り腰
  • 体幹が弱い

これらは直接、次のような変化につながります。

  • 血管の圧受容器を刺激
  • 呼吸筋の緊張
  • 後頸部の筋緊張
  • 酸素供給の低下
  • 交感神経の興奮
  • 血圧の上昇

つまり、姿勢が悪いだけで血圧が安定しなくなるのです。

ここに気づいていない方は驚くほど多い。
Totonoeが「姿勢 × 呼吸 × 筋アライメント」を重要視するのは、
それが脳血管疾患と深く関係しているからです。

リハビリ難民に多い“血圧の不安定さ”という共通点

私はこれまで、回復期病院・訪問リハ・保険外パーソナルリハ・脳梗塞リハ施設・睡眠支援・機能デザイン支援を通して、何百名という脳卒中・麻痺の方と向き合ってきました。

【臨床からの実感】
改善しない人には、ほぼ例外なく「血圧の不安定さ」があります。

例えば、

  • 朝がしんどい
  • 日によって動ける量が違う
  • 倦怠感・だるさ
  • 集中力低下
  • 動くとすぐに疲れる
  • むくみ・冷え

これらはすべて、血圧が安定していないサインです。

しかし、一般的なリハビリでは「生活全体の血圧変動」までは診られません。
だからこそ、Totonoe のような「24時間を通した生活デザイン」が必要になります。

Totonoeの哲学「機能デザイン」は、脳の再発予防そのもの

「機能デザイン」と聞くと、なんだかイメージしづらいかもしれません。

Totonoeの機能デザインは、次の4本柱です。

  • からだ(姿勢・動作)
  • 環境(寝具・生活動線)
  • 習慣(食事・睡眠・ルーティン)
  • 管理(体調・血圧・水分・ストレス)

これらを統合してデザインする
つまり、生活そのものに“機能”を宿らせる発想です。

【再発予防との相性】
脳梗塞・脳出血の再発を左右する最大の因子は、

  • 血圧・自律神経・水分・ミネラル
  • 生活リズム・睡眠・姿勢・ストレス

といった「生活」にあります。

なぜ生活を“デザイン”しないと、脳は守れないのか?

脳卒中の再発リスクは、退院後の生活で3〜5倍に跳ね上がると言われています。

理由はシンプルです。

  • 病院は「生活」を見られない
  • 退院後は「個別の生活習慣」が血圧を決める

リハビリ難民の多くが、次のように感じています。

  • 思ったほど良くならない
  • むしろ悪くなることがある
  • やる気が出ない
  • 生活の質が上がらない

その背景には、
生活が“脳と血管に優しくない”設計になっている現実があります。

例えば……

  • 姿勢が悪い → 呼吸が浅くなり血圧が上がる
  • 睡眠が乱れている → 交感神経が休まず脳血管に負担
  • 塩の摂り方が悪い → 血圧が乱れやすく再発リスク上昇
  • 水分不足 → 血液が濃くなり血栓リスク増大
  • 減塩をしすぎる → ミネラル不足で倦怠感・むくみ → 活動量低下 → 血圧上昇
  • 加工食品が多い → “ナトリウム単独” が多く、血圧乱高下
  • 寝具が合っていない → 寝返りが減り、夜間に血圧が不安定に
  • 朝のルーティンが崩れている → モーニングサージのリスク増大

これらはすべて生活の設計ミスによって起きる問題であり、結果として、

  • 動けない日が増える
  • 痛みや重だるさが続く
  • 意欲が低下
  • 生活が制限される
  • 血圧が不安定
  • 再発のリスクが上がる

という流れにつながります。

「筋力・訓練」だけでは回復が止まる理由

保険内のリハビリは、時間や制度の制約から、どうしても「筋力・可動域・歩行練習」中心になりがちです。

例えば、

  • 20〜40分の枠組み
  • 医師指示の範囲
  • 施設内での実施
  • 家庭での生活まで見られない

もちろんこれらも大事ですが……

・リハビリ難民にとって「生活こそ最大のリハビリ」
・生活設計ができない限り、機能は安定しない
・そして脳の再発リスクも下がらない

脳の病気は、再発すれば“前より悪くなる”ことが圧倒的多数です。
だからこそ、「生活を変えられる支援」が必要なのです。

Totonoeが生活を見る理由:脳と血圧の“安定性”に関わるから

Totonoeでは、次の要素を一つのポイントとして扱います。

  • 食事(塩分・加工食品・水分)
  • 睡眠(寝返り・寝具・入眠ルーティン)
  • 姿勢(脊柱・骨盤・頸部)
  • 歩行(重心・筋アライメント)
  • 自律神経(交感・副交感)
  • 生活動線(家の中での使い方)
  • 生活リズム(起床・朝の光・活動スケジュール)

これらを全部まとめて「機能のデザイン」と呼んでいます。

つまり……

  • 血圧を安定させる
  • → 生活が整う
  • → 体が軽くな
  • → 意欲が戻る
  • → 脳の再発が減る

という「いい循環」を意図的につくることです。

Totonoeは単に“運動指導”をしているのではなく、
24時間を通した“脳と身体の保護設計”をしている

これが唯一無二の価値です。

生活が整うと、脳の「予備能力」が上がる

近年の脳科学では、脳の“予備能力(resilience)”が注目されています。

これは、血流・酸素量・神経活動の効率・自律神経の安定・睡眠の質が整うことで、

  • 脳のダメージを受けた時の“耐性”が高まる
  • 再発しにくくなる
  • 発症しても回復しやすい

という力のことです。

Totonoeが生活全部を扱うのは、この“予備能力”を最大化するためでもあります。

脳の再発を防ぐ「Totonoe式・生活デザイン」

ここからは、Totonoeが実際にサポートで用いている
「再発を防ぐための生活の作り方」をまとめます

どれも、今日から取り入れられるものばかり。
これらを“まとめて”やることで、血圧・自律神経・脳血流が安定し、
脳卒中の再発リスクは大きく下がりる可能性があります。

生活は、小さな“設計ミス”が積み重なると、脳と身体に大きなストレスを与えます。
逆に、小さな“改善”が積み重なると、体の軽さ・動き・集中力が変わります。

① 塩の選び方と摂り方:加工食品のナトリウムが最大の敵

まず大前提として、次を押さえてください。

  • 「塩=悪」ではない
  • 「食卓の塩」より「加工食品のナトリウム」が問題
  • 「天然塩」は良いが“万能”ではない
  • カリウム不足が血圧を上げる

Totonoeでは、次のように指導しています。

  • 加工食品の塩分を減らす
    (コンビニ惣菜・パン・麺・ファストフード・冷凍食品)
  • 料理の塩は「天然塩 or だし系」に置き換える → ミネラルバランス改善
  • カリウムを十分に摂る → 野菜・果物・豆類(血圧を下げる作用)
  • 「減塩しすぎ」はNG → だるさ・めまい・疲労が増す
  • 塩=ナトリウムではなく「ミネラルバランス」という視点で見る

塩の問題は“量”ではなく“偏り”。
偏ると、血圧は乱れやすく、脳の血管にもストレスがかかります。

② 水分マネジメント:血流が整うと脳が守られる

水分は、脳と血管の“命綱”です。

不足すると、

  • 血液が濃くなる
  • 血栓ができやすくなる
  • 血流が悪くなる
  • むくみ・疲労・ふらつき

Totonoeでは、次のように指導しています。

  • 1日1.5〜2.0Lを目安に(※心不全・腎疾患がある場合は医師と相談)
  • コーヒー・お茶は“水分に数えない”
  • 朝・運動前・入浴前後は必ず飲む
  • のどが渇く前に飲む(“渇き”はすでに脱水)
  • 寝る前の「一杯」が血圧の急上昇を防ぐ

特に朝は、一晩で500〜700mlの水分が失われています。
朝イチのコップ一杯の水は、脳の血流を守る“最強の習慣”です。

③ 睡眠を整える:夜の血圧変動を抑える最も強力な方法

脳卒中・脳梗塞の再発を防ぎたい人にとって、睡眠は“最強の薬”です。

理由は……

  • 睡眠中に副交感神経が働き、血圧が自然に下がる
  • 夜間の血圧変動を抑えてくれる
  • 寝返りが血流を整え、脳と身体の負担を減らす
  • 睡眠不足は翌朝の血圧を跳ね上げる(モーニングサージ)

Totonoeが推奨する睡眠の整え方は次です。

  • 寝返りのしやすい寝具(柔らかすぎるマットレスは× / 適度な反発+体圧分散)
  • 寝る90分前の入浴(副交感神経を優位に)
  • スマホは寝る60分前まで(交感神経が興奮し血圧が上がる)
  • 寝る前の軽いストレッチ(寝返りが増える)
  • 朝の光を浴びる(睡眠リズムと血圧の日内変動が整う)
  • 寝る前の水分補給(夜間の血液粘度の上昇を防ぐ)

④ 姿勢の改善:血圧と自律神経がまっすぐ通る身体をつくる

姿勢は見た目の問題ではなく、脳と血管の“身体インフラ”そのものです。

姿勢が悪いと、

  • 呼吸が浅くなる
  • 酸素供給が減る
  • 後頸部が緊張し血圧上昇
  • 自律神経が乱れる
  • 背骨が硬直し血流が悪くなる
  • 動作が重くなる

Totonoeでは、姿勢制御の理論より全身アライメントを総合的に整えることを目指します。

その結果、
呼吸改善 → 血圧安定 → ふらつき改善 → 動きの軽さアップ → 再発リスクダウン
という良い循環が生まれます。

⑤ 歩行の再設計:重心・歩幅・リズムが脳を守る

“歩行=ただ歩くこと”ではありません。
歩き方は、血圧・心拍・呼吸・バランス・自律神経すべてを動かします。

特に脳梗塞・脳出血の後は、

  • 重心の偏り
  • 歩幅の左右差
  • 足の接地
  • 体幹の回旋不足
  • 手足の連動不足

などが起きやすく、これが「血圧の不安定さ → 再発リスク」に直結します。

Totonoeでは、重心ライン・接地感・体幹の協調・上肢下肢の連動・リズム歩行を整え、
歩行そのものが“脳を守る動作”になるよう再設計します。

⑥ 家の環境の工夫:負担の少ない“生活動線”へ

脳の再発予防には、家の中の動作こそ最大のポイントです。

Totonoeでは、訪問リハも含めて、

  • 家具の配置
  • 手すりの位置
  • 段差の処理
  • ベッドの高さ
  • 寝返りのスペース
  • 立ち上がり動線
  • キッチンの作業動線

などを評価し、負担を最小限にする「生活動線」を設計します。

その結果、無駄な力みが減り、血圧上昇が抑えられ、転倒リスクが減り、一日の活動量が増えます。
まさに「生活そのものがリハビリになる」状態です。

⑦ 朝・昼・夜の“1日の流れ”を整える

Totonoeが最も重視しているのが、脳に負担がかからない1日のリズム設計です。

〈朝〉

  • 光を浴びる
  • コップ1杯の水
  • 深呼吸
  • 軽いストレッチ → モーニングサージを抑制

〈昼〉

  • こまめな水分補給
  • 短時間の歩行を数回に分ける
  • 深呼吸を数セット → 血圧と自律神経を安定

〈夜〉

  • 入浴
  • ストレッチ
  • スマホを控える
  • 寝返りしやすい姿勢作り → 副交感神経が働き、翌朝が軽い

脳を守るために必要なのは「生活全体の再設計」

ここまで見てきたように、塩・ミネラル・血圧・自律神経・睡眠・姿勢・歩行・水分・加工食品・生活動線…これらが複雑に絡み合い、脳の血管と身体の状態をつくっています。

【もう一度、強調したいこと】
脳の発症も、再発も、
多くは「生活のデザイン性の欠如」から生まれている。

逆に言えば、生活そのものを“脳に優しい設計”に変えていけば、
生涯にわたって再発のリスクを少しでも下げることは、1つでも多くできると良いはずです。

Totonoeの機能デザインは、まさにそのために存在しています。

なぜTotonoeが“再発予防”を語れるのか?

Totonoeは「筋力をつける場所」でも「痛みを取るだけの場所」でもありません。

Totonoeは、生活のすべてを機能的に整える専門家チームです。

医療保険のリハビリでは追いきれない、

  • 食事・塩の扱い方
  • 水分
  • 睡眠
  • 姿勢
  • 歩行
  • 家の環境
  • スケジュール
  • 自律神経
  • 生活リズム

こうした“脳と身体の機能が続くための土台”を整えていきます。

だからこそ、脳卒中・神経難病・整形疾患など、多くの「リハビリ難民」がTotonoeで変わっていきます。

Totonoeが扱っているのは「症状」ではなく「仕組み」です。
だから“再発予防の根本”にアプローチできるのです。

生活が変わると「脳の回復スピード」が変わる

リハビリを頑張っているのに、なぜか調子が安定しない──。

その背景には、ほぼ例外なく「生活と血圧」の問題があります。

例えば、

  • 夜の血圧変動
  • 朝のモーニングサージ
  • 水分不足
  • 塩の扱い方の誤り
  • 加工食品過多
  • 寝返り不足
  • 睡眠の質の低下
  • 姿勢の乱れ
  • 歩行の癖
  • 生活動線の負荷

しかし、これらを整えると、体は変わります。

  • 朝の体の軽さ
  • ふらつきや疲労の減少
  • 集中力の改善
  • 意欲の向上
  • 動作の安定
  • 回復スピードの向上
  • 再発リスクの低下

もちろん急に100点は難しいです。

「減点法」で考えてみてください。

Totonoeで改善する人が多いのは、
生活24時間に“機能”を宿らせるから。
つまり、生活そのものを「脳に優しい形」へとデザインしているからです。

脳の病気は“再発”が本番。だから生活を変える必要がある。

脳卒中は、一度で終わりではありません。

再発すると、多くの場合、

  • 前より動きにくくなる
  • 回復しにくくなる
  • 生活の制限が増える
  • 家族の負担が増える
  • 仕事に戻れない
  • 障がいが重くなる

という現実があります。

だからこそ、「再発を防ぐこと」が最も価値の高い支援になります。

そして、それは
薬だけでも、病院だけでも、運動だけでも防げません。

  • 塩を減らすだけでは足りない
  • 運動だけでも足りない
  • 睡眠だけでも足りない
  • 姿勢を整えるだけでも足りない

必要なのは……

  • 血圧
  • 自律神経
  • 生活
  • 姿勢
  • 睡眠
  • 水分
  • 歩行
  • ミネラル
  • 食事
  • 環境

これらを“ひとつの流れ”として整えることです。

これがTotonoeの得意領域であり、まさに「機能デザイン」が活きる部分です。

Totonoeが届けたいメッセージ

改善しない理由は、あなたの“努力不足”ではありません。

生活の設計が、「脳と身体に優しい形になっていなかった」。
それだけです。

  • 動きやすい日は必ず増える
  • 体はもっと体感で軽くなる
  • 生活はもっとリズムよくなる
  • 無理なく続けられる
  • 再発を防ぐ力がつく

Totonoeは、単なるリハビリの場所ではなく、

生涯にわたって“脳と身体の回復力”を守る場所。
あなたの生活に“機能”と“未来”を取り戻す場所。

最後に:脳を守るのは、あなたの「生活」そのもの

塩をどう扱うか。
水分をどう摂るか。
どんな姿勢で過ごしているか。
どんな寝具で眠っているか。
どんな歩き方をしているか。
どんなリズムで1日を生きているか。

それらすべてが、脳の血管を守る力になります。

そして、
生活を変えれば、脳は守れる。身体は変わる。未来も変わる。

これが、Totonoeが伝えたい「機能デザイン」の本質です。

あなたが、“再発の不安”ではなく、
“改善の実感”を抱きながら生きられるように——

Totonoeは、これからも
生活・身体・脳を整えるお手伝いをさせていただきます。

totonoereha

石垣貴康|作業療法士/Totonoe代表
病院で良くなっていたのに、自宅に戻るとまた動きにくくなる──そんな“リハビリの壁”に直面する方を多く出会ってきました。原因は努力不足ではなく、生活環境・習慣・動作のクセ・生活リズムです。私は「機能は生活からつくられる」という視点で、寝たきり・片麻痺・脊髄損傷・神経難病など重度の方へ、生活24時間を整える訪問パーソナルリハビリを提供しています。
「もう良くならない」と感じても、まだ方法は残っている可能性があります。一緒に、“もう一度動ける人生”を取り戻しましょう。

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